築古物件は売れないという誤解
「築30年以上経っているから…」「古い家はもう売れないのでは?」
このようなお声をいただくことが少なくありません。
しかし実際には、築年数が古い家でもしっかり売れている事例は多数あります。
それも、必ずしも「大規模リフォームをしてから」ではなく、見せ方や情報の整理だけで売れるケースも多いのです。
いわき市では、駅や商業施設へのアクセスの良い築古住宅や、海や山の景色が楽しめる古民家など、特有の魅力を持った物件が評価される傾向があります。
築古物件が売れる理由
築古物件は新築や築浅と比べると競争力が劣るように見えますが、実は他にはない強みがあります。
1. 価格の魅力
築古物件は新築よりも価格が抑えられており、「予算を抑えて家を持ちたい」層に人気です。
特に、土地を目的に購入して将来的に建て替える方には魅力的です。
2. 立地や土地価値
築年数は古くても、立地が良ければ需要は高いままです。
例えば、
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駅近物件
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小学校・中学校まで徒歩圏内
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商業施設や病院が近い
こうした条件は、建物の古さを補って余りある価値があります。
3. リフォーム・DIY需要
最近は中古住宅を自分好みにリフォームする人や、DIYを楽しむ若い世代も増えています。
古い家の「味」を活かすリノベーションは、新築にはない魅力です。
4. 投資用としての需要
賃貸経営や民泊運営など、投資目的で購入する方もいます。
初期費用を抑えられる築古物件は、収益物件として魅力的です。
売却前にやっておくべき準備
築古物件を売り出す前に、次の準備をしておくとスムーズです。
書類整理
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権利証(登記識別情報)
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固定資産税の納税通知書
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リフォームや修繕の記録
これらは購入希望者の安心材料になります。
家財処分
家具や家電、長年溜まった荷物は、売却前にできるだけ減らしましょう。
空間が広く見えることで内覧時の印象が良くなります。
リフォームの要否判断
全てを新品にする必要はありません。
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壁紙の張り替え
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簡易クリーニング
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水回りの磨き上げ
これだけでも印象は変わります。
築古物件でも売れる!3つの見せ方
1. 外観の第一印象を整える
人は数秒で第一印象を決めます。
特にネット掲載の写真では外観が最初に目に入るため、ここを整えることが重要です。
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雑草を刈る
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玄関ドアを拭く
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ポスト・表札をきれいにする
写真は晴れた日の午前中に撮影すると、明るく魅力的に映ります。
2. 室内は“生活感”を減らす
築古物件の場合、古さよりも**生活感や clutter(ごちゃごちゃ感)**がマイナス印象になります。
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家具や荷物を減らす
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カーテンや照明カバーを新品に交換
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床や水回りを徹底的に清掃
清潔感は築年数を超える価値があります。
3. 情報で価値を補う
古い家でも、**「安全」「便利」「安心」**という要素を情報で伝えることで購買意欲が高まります。
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周辺施設や環境情報
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日当たりや風通しの良さ
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リフォーム履歴
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固定資産税の目安
数字や事実を添えることで説得力が増します。
写真撮影とネット掲載のコツ
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明るい時間帯に撮影する(午前10時〜正午がおすすめ)
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広角レンズで空間を広く見せる
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不要な物を移動してから撮影
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加工は明るさ調整までにとどめ、過剰修正は避ける
価格設定と販売戦略
築古物件は価格設定が売れ行きに直結します。
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相場より高すぎると長期化し、値下げが必要に
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安すぎると損をする可能性
千信不動産では過去の成約事例と市場動向をもとに、適正価格をご提案します。