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実家が空き家になる前に考えてほしいこと

「うちはまだ大丈夫です。」

これは本当によく聞く言葉です。

親はまだ元気だし、
今すぐどうこうなるわけではない。
だから実家のことは、つい後回しになります。

でも、不動産の仕事をしていると
空き家は“ある日突然”できるわけではないと感じます。

少しずつ、静かに、
準備もなく空き家になっていくのです。


空き家は突然できるわけではありません

実家が空き家になるきっかけはさまざまです。

・入院が長引いた
・施設に入ることになった
・急な相続が発生した
・子どもは遠方に住んでいる

どれも特別な話ではありません。

いわき市でも、一人暮らしの高齢者は増えています。
元気に見えていても、
体力や判断力は少しずつ変化しています。

そして気づいたときには、
「管理する人がいない家」になっている。

これが空き家の始まりです。


空き家になると何が起こるのか

家は人が住まなくなると、一気に傷みます。

・風通しがなくなる
・湿気がこもる
・雨漏りに気づけない
・給排水のトラブルが起きる

さらに、外回りの管理も必要です。

・草木が伸びる
・落ち葉がたまる
・ポストにチラシが溜まる

近隣からの相談が入ることもあります。

また、固定資産税はかかり続けます。
管理の手間も費用も、想像以上です。

そしてもうひとつ。

時間が経つほど、売却が難しくなります。

建物の劣化はもちろん、
「長年放置されている家」という印象は
買主様にも伝わります。


本当に考えるべきことは「家」ではなく「人」

空き家の相談を受けるたびに思うのは、
問題は建物そのものではないということです。

・兄弟で話ができていない
・相続人が誰か整理できていない
・名義変更をしていない
・親の意向を聞いていない

家の問題というより、
“話し合いができていない状態”が問題なのです。

元気なうちに少し話しておくだけで、
後の選択肢は大きく変わります。

売るかどうかではなく、

・誰が管理するのか
・将来どうしたいのか
・使う予定はあるのか

それを共有することが大切です。


「まだ早い」が一番多い後悔

実際に相続が発生してからご相談に来られる方の多くが、
こうおっしゃいます。

「もっと早く話しておけばよかった。」

相続が発生すると、

・名義の確認
・相続人の確定
・遺産分割協議
・登記手続き

やることが一気に増えます。

そのとき、
家族関係が良好であればまだスムーズです。

しかし、
連絡を取り合っていなかったり、
気まずい関係だったりすると、
話はなかなか進みません。

そして空き家は、その間も傷んでいきます。


いわき市で今できること

いきなり売却を決める必要はありません。

まずは、次のことを確認してみてください。

・登記名義は誰になっているか
・固定資産税の通知は誰に届いているか
・建物の状態はどうか
・親の希望は何か

可能であれば、
家族で一度だけでも話し合う時間を作ること。

それだけでも大きな前進です。

遠方に住んでいる場合でも、
現地確認や管理の方法はあります。

「何から始めればいいかわからない」
その状態でも構いません。

整理するところから、一緒に考えられます。


空き家は“問題”になる前に

空き家は、
問題になってから動くと選択肢が限られます。

でも、少し早く考えるだけで、

・賃貸にする
・売却する
・解体する
・管理を続ける

いくつもの可能性が残ります。

「まだ大丈夫」な今だからこそ、
落ち着いて話せます。

実家は思い出の場所です。
だからこそ、
感情だけでなく現実も見ながら考える必要があります。


最後に

空き家は、
突然の出来事ではなく、
小さな変化の積み重ねです。

そしてその背景には、
家族の事情や距離があります。

いわき市で不動産に関わる中で、
私は何度もその現場を見てきました。

だからこそお伝えしたいのです。

「実家が空き家になる前」に、
一度立ち止まってみませんか。

それは決して重たい話ではありません。

将来の安心を少し増やすための、
小さな一歩です。

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