不動産購入お役立ち情報

不動産購入の「申込書」を軽く考えていませんか?

~本気の気持ちを伝える大切な一枚~

こんにちは。千信不動産の赤間です。
今日は「不動産購入の申込書」についてお話ししたいと思います。

お客様と接していると、購入のご相談の中でよく耳にするのが
「申込書って、とりあえず出しておけばいいんですよね?」
「あとから断ることもできるんですよね?」
という言葉です。

たしかに、申込書には契約のような法的拘束力はありません。
でも、だからといって気軽に出して良いものではないんです。
申込書には「絶対にこの物件を購入したい!」という強い気持ちを込めていただきたい。
今日はその理由や、書く前に考えてほしいことをお伝えします。


申込書は“契約”ではないけれど…

不動産を購入する際、売買契約の前に「購入申込書」という書類を書いていただきます。
これは「この物件を〇〇万円で買いたい」という意思を、売主さんに伝えるためのものです。

法律的な拘束力はなく、契約のように“義務”が生じるわけではありません。
ただし、売主さんにとってはとても重要な意味を持ちます。
「本当に買ってくれる人が現れた」と安心できるサインになるからです。


よくある誤解

お客様の中には、
「申込しても、やっぱりやめればいいんでしょ?」
と軽く考えている方も少なくありません。

もちろん事情が変わってキャンセルすること自体は可能です。
ですが、申込書を受け取った売主さんはその瞬間から期待を持ちます。
「この人に決まるかもしれない」と思えば、他の検討者を断ったり、条件交渉を進めたりすることもあります。

結果的に「やっぱりやめます」となると、売主さんに落胆を与えてしまうのです。
それは仲介業者である私たちにとっても、少し残念な出来事になります。


申込書は“本気度”を示すサイン

不動産の購入は、人生でそう何度も経験することではありません。
その一歩目である申込書には、「絶対に買いたい」という気持ちを込めていただきたいと思います。

売主さんにとって、申込書はただの紙ではありません。
「この方なら安心して任せられる」という信頼のきっかけになります。
だからこそ、冷やかし半分で出すのは失礼にあたるのです。

申込書を軽く考えてトラブルに…

実際に、こんなケースがありました。

あるご夫婦が「とても気に入った」と言って中古住宅の申込書を出しました。
売主さんは「やっと決まった!」と安心され、ほかの購入希望者からの問い合わせも断ってしまいました。

ところが数日後、買主さんが「やっぱり別の新築物件に決めました」とキャンセルを…。

もちろん申込書には法的拘束力がないのでキャンセル自体は可能です。
ですが、売主さんにとっては大きなショック。
「もう決まった」と安心していた気持ちを裏切られたように感じてしまいました。

その結果、売主さんは「次に申込書を書いてくる人も信じられない」と不安になり、
販売活動全体に影響が出てしまったのです。


もうひとつのケース

別のケースでは、買主さんが複数の物件に同時に申込書を出してしまい、売主さんも仲介業者も大混乱。
「どの物件を本気で買いたいのか分からない」という状況になり、結果的にすべて白紙になったこともありました。

申込書は“本気のサイン”ですから、複数に同時に出すのはトラブルのもとです。


エピソードを通じて伝えたいこと

こうした事例からも分かるように、
申込書は「キャンセルできるから気軽に出していい」というものではありません。
売主さんの気持ちや販売の流れに大きな影響を与える、大切なサインなんです。

だからこそ、申込書を書く前にはしっかり考えてほしいのです。

書く前に確認してほしいこと

申込書にサインする前に、ぜひ次のことをチェックしてください。

  • 本当にその物件で良いのか?
    他の候補と比べて納得できているかどうか。
  • 住宅ローンの事前審査は済んでいるか?
    資金計画に無理がない状態で申込むことが大切です。
  • ご家族の同意は得られているか?
    あとから意見が食い違うとトラブルのもとになります。
  • 購入後の生活をイメージできているか?
    通勤・通学、周辺環境、維持費などもしっかり確認を。

こうした準備が整ったうえで申込書を書くと、自信を持って次のステップへ進めます。


まとめ

購入申込書は契約ではありませんが、
「この物件を購入したい」という気持ちを伝える大切な書類です。

気軽に出してしまうと、売主さんや仲介業者の信頼を失ってしまうこともあります。
だからこそ、本気で購入を決意してからサインすることが大切です。

千信不動産では、申込前にしっかりと資金計画や条件整理のお手伝いをしています。
「この物件に決めていいのかな?」と迷うときは、ぜひご相談ください。
一緒に不安を解消して、安心して申込書を書けるようサポートいたします。


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