不動産売却お役立ち情報

どうして相続したことがバレたの?と驚かれた方へ

~不動産会社からのご案内の理由と、安心していただきたいこと~

はじめに ~突然のお手紙に驚かれた皆さまへ~

はじめまして、いわき市の不動産会社「千信不動産(ちのぶふどうさん)」の赤間です。

ある日、ポストに届いた一通の手紙。
「どうして私が不動産を相続したことを、この不動産会社は知っているの?」
「個人情報が漏れているんじゃないの?」
と、不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

まずは、突然のご連絡に驚かせてしまったことを、心よりお詫び申し上げます。
この記事では、不動産会社である私たちがなぜ相続人様の情報を把握できるのか、そしてその情報をもとにお手紙をお送りしている理由について、丁寧にご説明させていただきます。

「安心していただくため」に書いたものですので、最後までお読みいただけたら幸いです。

 

登記情報は「公開されている情報」です

私たちがご連絡のきっかけとしているのは、法務局が管理している登記簿です。
登記簿とは、「この土地や建物の所有者は誰か」という情報が記載された、いわば不動産の戸籍のようなもの。これには以下のような情報が載っています。

  • 所有者の氏名

  • 所有者の住所

  • 取得の原因(売買・相続など)

  • 登記された日付

これらは一般公開されている情報であり、誰でも法務局に申請すれば確認できるものです。
個人情報の漏洩ではなく、正式な手続きのもとで入手した「公的な記録」なのです。

 

相続登記をすると、所有者が変更されます

不動産を相続した際、「相続登記」を行うことで、名義が被相続人(亡くなった方)から相続人(ご家族など)へ変更されます。

例えば
旧所有者:佐藤一郎(被相続人) → 新所有者:佐藤花子(相続)
というように、登記簿上の記載が変わります。

この変更が登記簿に反映されたことにより、私たちは「この不動産は相続されたのだ」と知ることができます。
つまり、「相続したことがバレた!」のではなく、「登記という公的な手続きにより明らかになっている」というのが正しい理解です。

 

法律的に問題はないの?

ご安心ください。
不動産会社が法務局で登記情報を閲覧し、その情報をもとに営業活動を行うことは、法律に違反していません

■個人情報保護法とは矛盾しないの?

よく誤解されやすいのが、「個人情報保護法に違反しているのでは?」という点です。
しかし、登記簿の内容は「公的情報」であり、個人情報保護法の対象外とされています。
私たちは、法令に基づいた正当な方法でのみ情報を取得し、それ以外の目的で利用することはありません。

 

なぜ不動産会社はご連絡するのか?

不動産を相続された方の中には、

  • 将来的にどう扱うか決まっていない

  • 遠方に住んでおり管理が難しい

  • 売却や活用を検討したいけど、何から始めればいいか分からない

…というお悩みを抱えている方が少なくありません。

そこで私たち不動産会社は、**「今すぐ売ってください」というお願いではなく、あくまで「ご相談のきっかけとしてのご案内」**をお届けしています。

お手紙には、物件の簡単な調査や活用の選択肢など、**“困ったときの道しるべ”**になるような情報を添えています。
それによって、漠然とした不安が少しでも軽くなればという想いでお送りしています。

 

DM(ダイレクトメール)はしつこい営業ではありません

「営業されるのが嫌」「しつこい連絡はご遠慮願いたい」というお気持ちも理解しております。

当社では、以下の方針を徹底しています。

  • 一度お断りいただいた方に再度ご連絡することはありません。

  • 電話営業なども一切行いません(ご希望があれば例外を除きます)

つまり、「知ってもらうだけ」が目的で、「無理に売ってほしい」というスタンスではありません。

 

ご案内を差し上げている理由 〜主にこんな方が対象です〜

登記内容に変更があり、なおかつ次のような事情が見受けられる場合に、ご案内を差し上げています。

・空き家になっている

所有者が遠方にお住まいで、しばらく誰も使っていないケース。
空き家は防犯・防災面でのリスクもあるため、早めの対策が重要です。

・相続登記が最近完了した

相続されたばかりで、今後の活用について未定と思われる場合に、ご案内を差し上げています。

・ご家族や兄弟との共有名義になっている

共有状態だと売却や管理に制限が出るため、早めのご相談がトラブル防止につながります。

 

よくあるご質問と安心ポイント

Q:お手紙を破棄しても問題ありませんか?

→はい、全く問題ございません。無理なお願いはいたしません。

Q:今は売るつもりがありません

→承知しました。ご相談のタイミングはお客様のペースで大丈夫です。

Q:誰かに知られるのが不安です

→ご相談内容は完全秘密厳守。ご家族やご近所に知られることも一切ありません。

Q:連絡を希望しない場合は?

→お手数ですがご一報いただければ、今後のご案内はすべて停止いたします。

 

まとめ:このお手紙は「あなたを助けたい」から出しています

相続された不動産については、
「手続きも多くて大変」
「何から手をつけていいか分からない」
「とりあえず放置している」
という方が非常に多いです。

だからこそ、私たち不動産会社が
“そっと背中を押す存在”
になれたらと思い、ご案内を差し上げております。

たとえ今すぐ何かをしなくても、
「こんな選択肢があるんだ」
「困ったときに相談できる人がいるんだ」
そう思っていただけるだけでも、意味があると考えています。

 

最後に:ご不安な方は、ぜひ一度ご相談ください

お手紙やご案内に不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら、誠に申し訳ありません。
しかし、私たちは常に「誠実に、正しく」地域の不動産と向き合いながら、ご縁を大切にしています。

もし、少しでも疑問や不安があれば、どんなことでも結構ですのでお気軽にご相談ください。

 

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