はじめに
こんにちは、いわき市で不動産売買をサポートしている千信不動産です。
日々、お客様から大切な不動産の売却に関するご相談をいただいております。私たちはその中で、お客様に一つ、必ずお願いしていることがあります。
それは、**「建物内の整理・片付け」**です。
「どうして整理が必要なんですか?」
「売れれば片付けますよ」
「住みながらじゃ、難しいですよね」
こういったご意見をいただくことも少なくありません。しかし、私たちの経験から言えるのは、建物内の整理が「売れるかどうか」を大きく左右するということ。
今回は、千信不動産の視点から、なぜ建物内の整理をお願いしているのかを、わかりやすくお伝えします。
1. 第一印象がすべてを決める
「この家、良さそう!」は一瞬で決まる
人が物件を見たときの第一印象は、たったの5秒〜10秒で決まると言われています。
もし玄関に物が溢れていたり、リビングに生活感が強く残っていたりすると、どんなに立地や間取りが良くても「なんだか雑然としてるな…」という印象が先に来てしまうのです。
この「第一印象」は、後からの説明ではなかなか覆せません。
だからこそ、最初に目に入る部分だけでも整理しておくことがとても大切なのです。
2. 写真の印象で「内覧するか」が決まる
今は「見学前にネットで選ばれる時代」
最近の不動産購入者は、まずインターネットの情報で物件を比較します。
その際に決め手になるのが、「物件写真」。
ところが、荷物が多く生活感が前面に出ている写真だと、どうしても印象が悪くなります。逆に、整理整頓されて広く明るく見える写真であれば、クリック率も問い合わせ率も高くなる傾向があります。
写真は物件の“顔”です。
撮影前に室内を整えておくことで、より多くの方に「見てみたい!」と思っていただけるようになります。
3. 空間の広さを伝えるため
「モノがない」と広く見える
同じ10帖の部屋でも、家具や荷物がギッシリある場合と、何もない場合では印象が全く違います。
荷物が多いと、実際の広さよりも狭く感じさせてしまうのです。
人は「数字」より「見た目」で広さを判断します。
そのため、不要な物が少ないほど、「この家、広いね」と感じてもらいやすくなります。
4. 購入者が「自分の生活」を想像しやすくなる
「ここにソファを置いて…」と考えてもらうために
購入検討者は物件を見ながら、**「この部屋でどんな暮らしをしようかな」**と想像します。
しかし、前の住人の生活感が強く残っていると、自分の暮らしを重ねにくくなってしまうのです。
例えば…
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カレンダーがそのまま貼ってある
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洗濯物が干してある
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洗っていない食器がシンクにおいてある
こうしたものが視界に入ると、「他人の家」という意識が強くなり、気持ちが離れてしまうことも。
できるだけ生活感を減らすことで、購入希望者が「ここに住みたい!」と思いやすくなるのです。
5. 高く、早く売るための工夫
整理された家は「メンテナンスが良い」と思われる
建物内がきれいに整っていると、それだけで**「この家は丁寧に使われてきたんだな」**という印象を持たれます。
逆に、散らかった家やほこりの目立つ部屋は、「管理が行き届いていないのでは?」と疑われてしまいます。
結果として、価格交渉の材料にされるリスクもあります。
少し手間がかかっても、建物内をきれいに整理することで、「高く・早く」売れる可能性がぐっと高まるのです。
6. 整理が苦手な方へ:私たちがサポートします
「全部自分でやらなきゃ」と思わないでください
片付けや整理が苦手な方、体力的に難しい方もいらっしゃいます。
そんなときは、千信不動産にご相談ください。
当社では、提携の整理業者さんや不用品回収業者さんもご紹介可能です。状況に応じて、お客様に無理のない形で進めていけるようにお手伝いさせていただきます。
※売主様に費用のご負担が難しい場合の対応策
最小限の整理だけご自身で行っていただく
業者に頼まずとも、まずは以下の最低限のポイントを押さえていただくだけで、印象はかなり変わります。
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玄関とリビングだけはスッキリさせる
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洗濯物や食器など生活感の出る物は一時的に隠す
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ゴミや明らかな不用品は処分する
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カーテンを開けて明るさを演出する
「全部を完璧に整理しなければ」と思うと大変ですが、“見られる部屋”を絞ることで負担はぐっと軽減されます。
7. 実際にあった成功事例
荷物整理で売却が決まったA様のケース
いわき市でお住まいのA様は、亡くなった親御さんの空き家を売却するご相談に来られました。
当初は「物が多すぎて見せられる状態ではない」とのことで、内覧にも消極的でしたが、当社の提案で不要な家具・家電の整理を実施。
その結果、整理後わずか2週間で内覧が入り、1ヶ月でご成約となりました。
「まさかこんなに早く売れるとは思わなかった」と、大変喜んでいただけました。
8. 室内整理をする際のポイント
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玄関・リビング・水回りは特に念入りに
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ゴミ・不要品は事前に処分
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押し入れや収納もすっきりさせる
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カーテン・照明・カーペットなども見直し
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家具の配置はできるだけシンプルに
完璧でなくても大丈夫ですが、「印象を良くする」ための一手間が効果を生みます。
9. 今住んでいる場合はどうすれば?
生活しながら売却活動をするコツ
「まだ住んでいるので、全部は片付けられない」というお声も多くいただきます。
そんな場合は、
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見学予約前に軽く整頓
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洗濯物などは見えないところへ
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テーブルの上に何も置かない
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照明は明るめに調整
こうした小さな工夫でも印象はぐっと良くなります。
私たちも内覧前には確認のお電話をさせていただき、準備のご案内をしております。
まとめ:整理は「売るための第一歩」
室内の整理は、物件をより良く見せるための「演出」であり、「準備」です。
私たち千信不動産では、お客様の大切な資産を、できるだけ良い条件で売却できるよう、丁寧にサポートいたします。
お一人で抱え込まず、ぜひ私たちにご相談ください。
不動産売却の成功は、「整った室内」から始まります。