土地の売買で必ず依頼する仕業の一つ
土地の売却をお考えになったとき、
土地の測量が必要となります。
その際に登場するのが
「土地家屋調査士」と「測量士」では
ないでしょうか。
なんとなく似たような士業のような気もしますが、
それぞれ何を依頼すれば良いのか
正直よくわからないという方も多いと思います。
まず、土地家屋調査士と測量士の
大きな違いは「管轄」です。
国が管轄している国家資格
土地家屋調査士は法務省が管轄、
測量士は国土交通省が管轄している国家資格です。
土地家屋調査士は法務省の管轄になりますので
法律に関わる業務を行うことができます。
不動産登記法や民法、土地家屋調査士法に基づいた
登記に必要となる測量を行うことができるのです。
測量士は、国土交通省の管轄になるため
公共、民間問わず測量全般を行うことができます。
ここでポイントなのが、
「登記」を行うことができるのは
あくまで土地家屋調査士だけということです。
つまり、測量士に土地の測量を依頼したとしても
登記自体は、また別で依頼する必要がある
ということになります。
そのため基本的には、登記を目的とした
測量や境界確定、調査を行う場合は
土地家屋調査士に依頼された方が良いでしょう。
調査費用はどれくらい?
そして、土地家屋調査士に依頼する場合の
測量費用ですが、現況測量と確定測量で
費用は変わってきます。
現況測量のケースで、
100坪程度の一般的な整形地の場合
約10万円~20万円の費用がかかります。
確定測量はさらに費用がかかります。
売却土地の隣地所有者が多くなるほど、
立ち合いの人数や日にちも増え、費用がかさみます。
その上、境界確認書面の作製、測量図面の作製、
登記費用を加えると、土地の大きさや形状にも
よりますが、50万円程度の費用が
かかるケースもあります。
さらに、土地の形状が複雑である場合は
確認作業が複雑化し、調査費用が一層増えていきます。
また、公有地や水路と接していると
行政の立ち合いが必須となり
さらに費用はかさみ、測量完了まで
日数がかなり増えることになります。
境界確定に関する作業が増えれば増えるほど
土地家屋調査士の負担が増え
その分、調査費用は上乗せされていきます。
隣地との境界線の決定にあたっては
争いに発展するケースもあり、
場合によっては、解決のための調査がさらに必要になります。
それによって、
調査費用は高額になるケースもあるため
ご注意ください。
そのために、まずは概算金額を知っておくと
安心して依頼ができます。
土地家屋調査士に見積もりを依頼し
金額を明らかにすることから
始められることをおすすめします。
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